小人の靴屋と黒歴史

思うこと

20代から40代は仕事中心の生活で仕事のためにプライベートを犠牲にしてきた。
30歳半ばの頃は自分は何のために生きているのだろうか、ご飯を食べるのは仕事をするためか?
と思うほどで、深夜残業で自腹でタクシーで帰宅する日もよくあった。

グリム童話の小人の靴屋の話をよく思い浮かべていた。おじいさんが革を置いたまま寝ると、
夜中の間に小人がせっせと働いて翌朝には素晴らしい靴が出来上がっているという話だ。
当時の上司はバツイチで婚活に忙しく婚活のために私や他の部下に仕事を任せて帰っていた。
上司がいない間に私たちはせっせと仕事をして翌朝にレポートを提出していた、まさに小人の靴屋ではないかと。

肉体的にも精神的にも疲れて食事を作り気にもならない私は当時住んでいたアパート近くの
「松屋」やスーパーで総菜を買って食べていた。松屋の牛丼に紅ショウガを
たくさん乗せて食べるとおいしいとかみそ汁を豚汁にアップグレードすることを覚えた。

そして週末には電車に乗って高級スーパーでプチ豪華なお惣菜を買ったり、
一人でも入れそうなカフェでご飯を食べたりしていた。

気の合わない上司の下でつまらない仕事のために深夜残業することに嫌気がさしたというか
こんな生活していたらダメになると思ったが忙しすぎて転職活動する時間も取れなかった。
そんな時に昔の上司の紹介で遅い時間に面接をしてもらって何とかやっとのことで転職出来た。

新しい職場は以前の職場よりは数段マシだったがリストラ直後の雰囲気が悪いタイミングで入社してしまった。
というかリストラで想定以上に退職者が出たための採用だったので色々と大変だった。
ここでも自腹で深夜タクシーが数年続いた。
このころは平日夜はコンビニ食、週末は栄養バランスを考えて
韓国料理店で野菜メインで食事する生活だった。

で、その後も何度が転職をしたのだがどこもなんだかんだそれなりに大変だったなー(遠い目)。
まぁ、婚活上司時代よりはずいぶんマシだったけれど。

そんなこんなで「のんびりまったり」とか「アーリーリタイア」という言葉にあこがれを持つようになりましたとさ。

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