お金持ちであろうとお金持ちではなかろうと、仕事をしていようがリタイアしていようが一日は24時間。
リタイアして2か月、時間に余裕のある生活を始めて改めて仕事をしていたころは自由な時間がなかったと再認識。
退職前、仕事をしていたころの平日の時間の使い方を大雑把に「仕事」、「睡眠」、「残りの時間」と3つに区分して考えた。
【仕事】
通勤や通勤のための身支度を含めると仕事に13時間、1日が24時間だとすると54%を費やしていた。
【睡眠】
次に多くの時間を使っていたのは睡眠。とはいえ仕事時間の約半分。6時間睡眠するには寝入るまでの時間や中途覚醒を考えると7時間必要。7時間は1日の29%。
【残り】
残りの時間は4時間で1日の17%。
買い物や洗濯は週末にするとして、この4時間で犬の散歩をして、料理をしてご飯を食べ、洗い物やごみを捨てるなどの雑用を済ませ、残りの時間が自由時間。
こうしてみると平日に自由時間はほぼ残らない。自由時間を捻出するためには料理する代わりにコンビニ弁当やカップラーメンを食べ、睡眠時間を削るしかない。しかも30代、40代の頃には月の残業時間が80時間を超える時期もあったから、汚部屋も仕方ないことだったと思う。
1週間は7日、うち月曜日から金曜日までの5日間、つまり約7割(5日÷7日)は自由時間がほぼ無いということ。趣味や友人と会って楽しむ時間は週末だけ。しかも週末には平日にできない雑用があるし平日の疲れを癒すのに休息も必要。
そして時間がない人間が簡単にストレス発散できるのは買い物、少なくとも私の場合はそう。ストレス発散のための買い物だから不必要な、たいして好きでもないものも買ってしまう。買っているときは高揚感を感じるのだけれど、家に帰った後は無駄遣いしたと罪悪感に駆られてしまうこともあった。
今思えば、買い物はストレス発散のためのオフラインゲームで、オンラインゲームやマージャンをするとか、カラオケやスポーツに行くのと同じ、買ったものはどうでもよくて、買い物自体に意味があると思ったほうが精神衛生上良かったなぁ。ユーホーキャッチャーだってぬいぐるみが欲しいだけなら普通に買ったほうが安いに決まっている。敢えてユーホーキャッチャーでぬいぐるみをゲットしようとするのはゲームとして楽しいからだ。
そして祝日や有給休暇はあるとはいえ一般的には大学を卒業して定年退職するまでの約40年(もしかすると今後は50年が一般的になるかもしれないが)の間、自分の時間と労働力をお金に換えるためにこのようなライフスタイルを送ることになる。
そう考えると「自由を買う(=セミリタイア)」ことは高い買い物だしリスクもあるけれど試すに値することなんじゃないかと思うのだ。